ごく普通の男 その1

ごく普通の男

 

僕は普通の34歳だ。

地元の工場に勤務していて15年ほど働いている。

仕事はいつも忙しいし残業ばっかりだ。

しかしこの残業がないと遊べるお金もない。

残業が嫌だと言いながらも心の中では喜んでいた。

家に帰っても何もすることないしこれでいいのだとずっと思っていた。

休日は家の近くを散歩したりドライブしたりとお金はあまり使わないが心を満たすことだけだった。

しかしコンビニに行って買い物をするクセがありお金を使っていないつもりが嘘のようで銀行の残高はいつも少なかった。

仕事は忙しく休日はダラダラと過ごす。

僕のまわりにはこういう人が多くこれが普通だと思っていた。

自分では分かっていた。ほぼ底辺の人間の生活をしていると。

自分では変わりたいと思っていて色々と頭の中でこんな事がしたいあんな事がしたいと思っていたが行動できなかった。

思っているだけで満足していた。

このまま人生を終えてもいいかな。

そんなふうに言い聞かせていたと思う。

自分の中で自分を正当化して普通の生活に戻る。

他人から見たら何もしていない人だ。

それも分かっている。

でも出来なかった。

こうやって時間が過ぎてきて34歳になってしまったのであろう。

これからもそうかもしれない。仕事でも遊びでも何でもいいから転機が訪れないかなと他人事のように思っていた。

つづく。

 

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