始まるかも その8

 

今日は会社の忘年会だ。

仕事終わりに某温泉街に行き宴会場で忘年会が始まる。

うちの会社は日帰りではない。

宿泊出来るからハメを外す人もいる。

何よりも宴会中は女性コンパニオンが来る。

製造業は男性が多い。

みんな喜んでいる。

僕もそれはそれで嬉しいが仕事以外のことで同僚と酒を飲み会話ができる。

それが嬉しかった。

仕事のことで日々、不安や不満を抱えている人達が心を開き会話をする。

素晴らしい。

会社の配慮に感謝だ。

うちの会社は基本的に社員想いだ。

中小企業という事もあって家族のように接してくれる。

来年もこの会社で頑張ろうと思わせる。

良い会社だと思う。

社員が元気な会社は安泰だ。

個人のことだけ考えて生きている人にはこの思いはできない。

個人経営の人が悪いということではない。

正直な話、個人経営の方が稼げると思う。

自分次第で何とでもなる。

結構憧れている人も多いんじゃないかな。

僕もその一人だ。

しかし社員一丸となって頑張ろうというイベントはない。

そんなのなくてもいいじゃん。

そういう人も多い。

「お前たちは契約通り時間通りに出社して製品を作って時間通りに帰ればいいんだよ」

そんな経営者もいるのではないか。

実際そういう経営者が成功しているのを見たことがない。

社員はロボットではなく人間なんだよ。

あなたと同じ人間なんだよ。

それをわかっていない経営者は状況が難しくなってくる。

僕はそんな気がする。

ただ過保護にしてもらっても困る。

仕事ができる社員とできない社員。

そこに差がない会社も多い。

それも困る。

逆にいうとこういう会社の方が多いのではないか。

これはこれで社員のモチベーションがなくなってしまう。

難しいよね。

人間だもの。

完璧にコントロールなんて出来ないんだよ。

それでいいじゃないか。

みんな感情を持っている人間なんだから。

この一つのコミュニティを社会の中でどう運営していくか。

すごく難しい問題である。

それぞれに家族がいてそれぞれの事情を主張してくる。

お客さんもそうだ。

支払日や取引条件、製品に対する細かい指摘。

全てに対応してはじめて売り上げとしてお金が口座に振り込まれる。

社員の力を借りなくては成立できないよね。

いろいろと自分の事情を飲み込みお客さんの理不尽な要求に応える。

そうやって我々はなりたっている。

忘年会も終わる。

宴会後に温泉に入る人もいる。(飲酒後は危ない)

翌朝家に帰る。

冬休みに入ったということで家には兄と母が一緒にいた。

「あんなに大きいバッグ用意してどこ行くの?」

母は僕に聞く。

そういえば言ってなかったな。

「これからインドに行ってくる」

僕の答えに母は

「は?」

兄は

「バカだな」

そして

「お土産買ってきて」

それだけ。

家族とはこういうものなのだろうか。

大きいバッグを背負い僕は家を出た。

つづく。

 

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