現実へ戻される その3

現実へ戻される

前橋を車で走っている。

実家に向かっているところだ。

僕が一人暮らしをしているところから実家までは20分くらいだ。

渋滞がなければもっと早い。

実家には黒い猫がいる。

僕は猫が好きだ。

名前はピーという。

しかしピーは僕のことが好きではないらしい。

いつも僕の顔を見てはシャーシャー言っている。

僕はそんなことを気にせず触るからもっとシャーシャー言う。

ピーは待っていてくれているだろうか。

実家につき僕はドアを開けた。

普通に寝ているではないか。

家猫とは何とも言えないくらい呑気なものだ。

外猫は大変なのに。この寒い中で強く生きているのにこの猫は何なのだ。

また僕を見てシャーと言った。

僕はお土産を母親と兄に渡したあとすぐ外に出て行った。

インドに行ったら人が変わったという情報がちらほらと出ている。

僕はそうは思わない。

10年も20年も住んでいれば変わるかもしれない。

しかしこんな短期間で変わることなどない。

英語かぶれになることもない。

逆に英語コンプレックスが強くなってしまったように感じる。

僕は変わらなかった。

なぜかというとこれからスロットを打ちに行く。

返ってきたらやりたかったんだ。

勝つとか負けるとかじゃなくてスロットを打ちに行きたいのだ。

ちょっと気になっていた台が入っていたのでやってみたかった。

僕は若い頃からスロットを打っている。

結構お金を使っていると思う。

収支はトントンと言いたいところだが絶対負けている。

トントンという奴ほど負けているのだ。

この日も負けた。

今回は打ちたいだけだったがまた打つだろう。

しかしお金がもったいないな。

東京の友達にはよく「車を持っているんだから自由だよね。」と言われる。

群馬県は車の所持が絶対なのだ。

この不便な街で歩きや電車、そしてバスで通勤などしようものなら大変だ。

会社が駅前にあれば良いだろう。

うちの会社は比較的駅から近いが僕は車で通勤している。

車の免許がなければ就職すら出来ない。

そう言っても過言ではない。

そんな土地なのだ。

僕は車を持っているし都会の人から見れば自由なのかもしれない。

しかし車を所持することにより多大な経費が個人にかかり生活が大変なのだ。

じゃあ軽自動にすれば良いじゃん。

それは出来ない。

見栄ってやつだよ。

軽自動車を選ぶのだったらハイブリットの方が良い。

僕はそう思う。

みんな車をあまり活用していないと思う。

みんなからすればただの移動手段の一つなのだ。

それも正解だと思うが違った使い方をすればもっと人生が充実したものになると思う。

僕もスロットでお金を使うくらいなら少し考えた方がいいと思う。

週末は隣町まで出かけて写真でも撮ってみようかな。

とにかく明日から仕事が始まる。

嫌だが生きて行くためには働かなければならないのだ。

週末に何をするか考えながら仕事をしないと気持ちが続かない。

特に大型連休後は。

夕飯はすき家へ行き牛丼を食べて自分の部屋に戻った。

寝る前に持って行くのを忘れて行ったインドの本を見た。

今日帰ってきたばかりなのに見ていた。

少しだけ気持ちが高ぶっていた。

カメラの画面も見ていた。

僕が歩いて僕の目で見た真実が残されていた。

あれは夢ではなかった。

いつの間にか僕は寝ていた。

つづく。

 

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