気付き その3

気付き

梅雨だ。

どこに行っても汗が出てくる。

僕は梅雨が嫌いだと言った。

確かに嫌いだ。

いろいろなものが湿気を帯びて嫌な匂いが出てくる。

部屋も車の中も草木が多く茂っている公園もみんな同じような匂いがしてくる。

なんとも言えない匂い。

部屋は掃除をしないと大変なことになるし車の中もそうだが常にファブリーズのようなものを置いておかないとすぐ匂う。

仕事へ行く時に車に乗って臭い。

仕事が終わって帰る時に車に乗るとまた臭い。

東南アジアはいつもこんな感じなのだろうか。

この年の1月僕はもっと臭いものを経験してしまったから何とかなるものの毎年これじゃ困るな。

この独特な匂いを34回経験しているとはいえこれからもこの匂いが続くのかと思うと気になって仕方なかった。

特に一人暮らしを始めた20代から気になり始めていた。

僕は部屋を掃除しない。

掃除する時は足の踏み場も無くなってきてこれはまずいなと感じた時に一気に1日で片付けていたものだった。

本当は良くないのは知っている。

気がついたら少しずつやるのが良いのだ。

掃除をした時はそう思っている。

でもなかなか出来ないのだ。

分かっているものの出来ないのだ。

そういう人間なのかな。

初めて一人暮らしをする時は僕はワクワクしていた。

「掃除は必ず週末にやって料理は毎日作ってご飯食べたら洗濯して1日が忙しく終わるんだ。」

そんなことはなかった。

部屋に帰ったらずっとゴロゴロしている。

あまり携帯電話のデータを使いすぎると料金が大変なことになるのでセーブして使っていて気がつくと寝ていたのだ。

何なんだこの生活は。

こんなので良いのか。

そんなことを思ったことは何度もある。

その時間を有効に使えばもっと自分のためになったはずだ。

しかしそれをしなかったのだ。

人間はなかなか変われない。

いつになったら変われるのかな。

自分次第だな。

一人暮らしをすれば自分がレベルアップできる気がしていた。

人間的にちょっと上にいけると思っていたしみんなから良いなぁって思われたかった。

誰も全然そんなこと思ってもいなかったのに。

今思えば逆に自分のダメなところが全面的に出た気がする。

いや、出続けている気がする。

自分がダメな人間ということはもともと分かっていた。

一人暮らしということで環境を変えれば自分は変われるのではないか。

そう思っていた。

しかしそんなに甘くはなかった。

自分が弱い人間だと改めて理解できる現実を突きつけられてしまったのだ。

それで良かったのかもしれない。

自分は出来る人間なんだと勘違いしたままずっと生きていくより少しでも自分のことを自分が理解できて良かったと思うことにしよう。

それで良いではないか。

自分の現状は分かった。

これからどうしよう。

ちょっと時間を下さい。

誰に言ったわけでもない。

いくらでも時間はある。

でも僕ももう34歳だからいい加減なんとかしなくてはならない。

とりあえず考えてみよう。

つづく。

 

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