気付き その6

気付き

機械。

それは人間では出来ないことを簡単にスイッチひとつで終わらせてしまう便利なものである。

僕は自動車をはじめ人類が作った機械が好きだ。

今関わっている仕事で使っている機械も好きだ。

ある程度セットをしておけばボタンひとつで製品が完了する。

素晴らしい。

僕はこの仕事を15年ほどしている。

世間では新しいアイデアで人々の生活が変わるくらいのものが次々と生み出されている。

もちろん消えていくものもある。

僕がしている仕事は鉄板を曲げること。

図面がありその寸法を入力して図面通りに曲げる。

材料によっては曲げる角度が変わったりして非常に難しい加工となる。

それを各担当者の技術と経験によって図面通りに作り上げる。

僕たちから見ればそれが技術と経験だと思っていた。

やっている人からすると確かに難しいと思ってしまう。

この工程を経験していない人からすればなんで難しいのだろうと思ってしまう人もいるかもしれない。

ちょっとマニアックな工程なのだ。

しかし他の工程の人も同じように技術と経験が必要になる。

僕は現場の人だからそう思っている。

しかしそこに一石を投じてもらいたいとも思っている。

機械は進化している。

全自動化。

こうなって欲しいと思っている。

スイッチひとつで全ての加工を行い極力人が関わらないような工場にしていきたい。

それが僕の願いでもあるが実際はそうはいかない。

新しい機械は前の機械に比べると確実に便利になっているものの結局人が設定をして材料を用意している。

メーカーが売り出したいと思っていることと我々がこうして欲しいというところがあまりマッチしていない。

買うという決定をするのは僕ではない。

僕が決めていいというのであれば買わない。

なぜかというと今まで使ってきた機械で充分だから。

確かに生産性は上がるかもしれない。

しかし使い方によっては上がらないかもしれない。

つまりは使い手次第ってことだと思う。

様々な新商品がある中で僕の目を引く製品はあまりない。

僕が描いている機械というもののハードルが高いのかもしれない。

メーカーさんがこの機械を入れればこれだけ生産性が上がりますよ。

そんなことを言ってくる。

しかし僕はそんなことはないと思っている。

革新的に良くなっているのではなくマイナーチェンジ。

いっぱいアイデアを出してそれを少しでも実現して作った機械だから否定はしないものの欲しいとも思えないのだ。

しかし我々製造業は新しい機械購入を営業文句に受注をしているのも否めない。

そして機械導入後は相手先の調達担当を招待し機械の稼働状況を見てもらい受注にありつける。

全ての会社がそうではないのだがうちの会社はそういう営業の仕方もしている。

もちろんそれだけでは仕事は取れない。

生産に対していろいろな提案をしてお客様が困っているところを手助けする。

知らないことは勉強すればいいしその知識はみんなで共有すれば良いと思っている。

そういう会社がこれからは生き残っていけるのだ。

なかには提案は一切受け付けませんなんていう会社もあるかもしれないのだが今の時代はお互いでいいものを作っていけるようにしていく事が大事だと思う。

人々の生活の中には大きな変化が起きている。

それを機械メーカーにもしてもらいたいのだ。

これから日本は人員不足になり海外労働者に頼ることになるであろう。

もうすでにそういう会社もあると思う。

そうなる前に作業員が少数でもいいようにして行かなくてはならない。

そんな日がいつくるのかは分からないがそうなったら僕たちの仕事が少しずつ無くなっていくのも分かる。

他の技術や知識を手に入れなければ僕も生き残れないだろう。

世界の技術は進歩している。

僕も進化しなければならない。

勉強しよう。

つづく。

 

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