南の北へ その6

南の北へ

長い時間居たキリングフィールドを出ようとしているがここに来れたことがこの後の人生に影響を与えると思う。

日本でもそういうところはあると思うがなかなか行く機会もないし情報もない。

後で調べてみよう。

外に行くとさっき連れてきてもらったトゥクトゥクの運転手が待っていた。

僕は手を上げ運転手も気づいてくれたようだ。

少しお腹が空いたからどこかでお昼を食べたいと運転手にお願いした。

彼の感覚で僕にお勧めできるところがあるのならそこに行こうと思った。

彼は今までの長い運転手歴があるので日本人が喜ぶようなところを期待していた。

「近くにあるよ」

彼はそう言い僕を乗せて出発した。

本当に近かった。

しかし思い出してみたらここは昨日も来た気がする。

運転手は自慢げに中に入れと言ってきた。

知ってるよと言いたいところだったが彼のドヤ顔を見たらそんなことは言えなかった。

僕は昨日の緑色のカレーのイメージが強く何を頼んでも美味しくないと思ってしまっている。

無難だと思っていたカレーという選択を消されてしまった以上どうすることもできない。

メニューをよく見てみるとフロッグと書いてるじゃないか。

カエルの肉ってこと?

食べてみよう。

お店に出てくるのだからそれなりのものだろう。

そういう希望を持った。

よく考えてみたらこの店にはお客がいない。

それが答えなのではないのだろうか。

ちょっと不安になってきた。

しばらくしてカエルの肉が出てきた。

あれ?

カエルの形してないじゃん。

見た感じ普通のチキンソテーなんですけど。

一緒にご飯もついている。

恐る恐る食べてみる。

ん?

美味しい。

お世辞ではなく本当に美味しい。

感覚としては鶏肉と一緒。

味付けも良いし全然いける。

全部食べてしまった。

こんなこと想像していなかった。

カエルは美味しかったと日本に帰ったらみんなに教えてあげよう。

完食後僕は会計を済ませバックパックを取りにホテルに帰った。

ホテルまでは歩いて行ける距離なのだがこのトゥクトゥクをキープしておきたいがために運転手にホテルまで行ってくれとお願いした。

ホテルに着きフロントへ行きバックパックを取りに来たと言ったが係の人が変わっていて伝えるのが難しかった。

最初の女の子は愛想が悪かったがとりあえず仕事はちゃんとしてたと思う。

しかしこの男は何もしないしその場所から動こうともしない。

しまいには鍵渡すから自分で探してこいみたいな感じで僕に鍵を渡してきた。

僕が違う人のバッグを持って行ってしまったらどう保証するのだろうか?

しかもこのホテルには防犯カメラがついていない。

大丈夫なのだろうか。

僕は自分のバックパックを取りフロントの男に鍵を返した。

外で待っている運転手のところに行きバス停まで行ってもらい運転手に18ドル渡した。

本当は運転手は20ドルと言ってきたのだが僕のポケットには18ドルしかなかった。

もちろん20ドルあれば渡したと思うが本当になかったのだ。

ごめんね。

もし次に会うことがあるとしたら余分に渡すよ。

バスが来る時間まで2時間くらいあるから両替してお菓子とコーラを買いゆっくりしていた。

つづく。

 

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