南の北へ その7

南の北へ

ベンチに座ってバスが来る時間を待っている。

他の観光場所に行ってもよかってかな。

あまりにヒマなので後悔している。

いつも時間ギリギリの生活に慣れてしまっているので海外でこれはマズいだろうと思い少し早めに準備している。

しかしちょっと早すぎたようだ。

少し今までの写真を見返してみよう。

カメラ背面の画面には今までの写真が見れるようになっているがどれもこれも記録用の写真になっている。

カメラを買った当初は記録のためにと思ったのだ。

せっかく写りの良いカメラを買ったのだからアーティストっぽく撮ってみたいという願望もある。

しかし今の写真を見てみるとまだまだ素人のレベルだ。

この写真をSNSに出しても誰も興味など持たないだろう。

あっ良い写真じゃん。

ちょっと見てみようかなって思われるような写真じゃないとダメなのだと思う。

全てを良い写真にするのは難しい。

でも1枚1枚考えて目的を持った写真の撮り方をすれば少しずつだが変わっていくのかもしれない。

何事にも勉強は必要だということなのだ。

さっき両替して100ドル程持っていたがよく考えてみたら日本で300ドルくらい両替していたのを忘れていた。

今回はあまりお金を使わないようにと上限を決めていたのだ。

その中の70ドルを使ってさっきの100ドルを足すとだいたい300ドルと少しが手元にある。

少し予定は変わってしまったがこの手元にあるお金でどれだけやれるかを試してみよう。

何かあったときのためにお金は1箇所にしないでポケットの中やバッグの中に分けて置くことにした。

盗難されて1発で終わりとならないよういろいろな策を練って旅をしてみよう。

自分を守るためでもあるのでこういうことも本やサイトを見て勉強しようと思った。

バスの出発時間が迫ってきて人も増えてきた。

このまま順調にシェムリアップに着いたとすると夜になっている。

向こうには安いホテルはあるのだろうか。

今回はちゃんと持ってきた地球の歩き方を見ていくつか候補を絞っておこう。

1人部屋でも良いしドミトリーでも構わない。

安ければなんでも良い。

基本的に移動と宿にはお金をかけない方向で旅を進めたい。

バスが来た。

みんなが並び始めて僕も後から並んだ。

バックパックを下のスペースに入れてバスに乗り込んだ。

指定されたシートに座り乗る前にまた買っておいたコーラを用意してくつろいでいた。

僕は少し舐めていた。

東南アジアという発展途上国がゆえにボロいバスでの移動をイメージしていたが先進国と変わりのない大型バスが来た。

インドでの古くてボロいバスは何だったのだろう。

意外に移動にストレスがなくここまで来ている。

前回乗ったときのお隣さんは別として。

飛行機のエコノミーより快適だ。

これなら問題なく東南アジアを旅できそうだ。

また次に機会があるのなら東南アジアにしてみよう。

バスが動き出した。

少し進むとまたホーチミンからプノンペンに来たときと同じ景色が続いている。

僕は少し眠かったが我慢して起きていた。

いま寝てしまって向こうのホテルで寝れなくなてしまうと大変だからだ。

どんなホテルでもドミトリーでもしっかり寝れるようにしておかなければいけないな。

観光したい時間に眠くなってしまうのは良くない。

眠い目を擦りながら延々と続く田んぼ道を眺めていた。

つづく。

 

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