もっと北へ その2

もっと北へ

ここは夢の世界だ。

僕はそう思った。

ディズニーランドとかとは違うリアリティーのある夢の世界だ。

お昼を食べに行こうとアンコールワットのまわりを歩いている。

入場する手前のところでお土産屋と小さい食堂のようなものがあったからそこへ行った。

地元の食べ物もあるがここで気分が悪くなると大変だから軽くトーストと焼いたソーセージ、そして定番のコーラを頼んだ。

コーラは世界共通で同じ味だ。

安心できる。

そう思っていつも飲んでいる。

日本でこんなに飲んでいるわけではない。

それにしても朝とは違い人が多い。

 

さすがアシアトップに君臨する観光地だ。

僕はここに来て良かったと思っている。

ここを目的地として間違いはなかった。

僕は日本のサラリーマンで一般的な所得があり誰が見ても普通の人間だ。

その人間がこの不況の時代に1人で海外をフラフラできることはありがたいと思う。

お金の使い道がここだといえばそれまでなのだが他の出費も多いのでこれからは少しお金の使い道についても考えなくてはならない。

これは自分の人生でありこの物語の主人公は僕なのだ。

お昼を食べて気がついたことは思ってた以上に外は暑くTシャツが濡れている。

僕が着ているTシャツはユニクロのスポーツタイプのTシャツで汗をかいても目立たないしすぐ乾くやつだ。

普通のTシャツを着てきたら全然乾かないで不快な思いをしていただろう。

やっぱり東南アジアは暑い。

特別調べてきたわけではないが僕が抱いていたイメージは当たっていた。

ここにお洒落をしてくる意味なんてない。

僕はそう思っている。

確かにこの先ずっと残る記念写真にはお洒落な格好で残したいと思うのが当たり前だがこんなに汗をかくのであれば記念写真のために着替えを用意しておいた方が良いだろう。

しかし僕はそんなことは出来ない。

こういう旅に余分なものはいらない。

できるだけ荷物を軽くすることをおすすめする。

スーツケースなんてもってのほかだ。

お昼を食べ終え支払いを済ませて僕は動き出した。

この時僕はアンコールワットはここだけだと思っていた。

本当はもっと見れる場所がある。

少しは知っていたが僕はこの時アンコールワットのまわりがもっと巨大なものだとは知らずにこの日はアンコールワットだけを楽しもうと夢中になっていた。

またアンコールワットに歩き出す。

確かにこの時に待っていたトゥクトゥクの運転手が外を指差していた気がする。

おそらくここでそんなに時間を使わなくてもいいだろうという意味だったと思う。

しかし僕はアンコールワットに向かって歩いていった。

ここしかないと思っていたから。

それでも良かった。

外から見たアンコールワットや中から見たアンコールワット。

全てが見れたような気がする。

各所に修復された跡がありこれは明らかに新しいものだろうといった石などもあった。

美術の専門家などが手を入れてくれたらもっと自然な感じで仕上がったのではないかと感じてしまうがそこは政治的なものもあるだろうからなんとも言えない。

わざわざ海外の有名な美術専門スタッフに任せて高い料金を取られてしまうよりは自国民に頼みお金を落とした方がいいだろう。

もしかしたら財閥系がそういう仕事を牛耳っているのかもしれない。

本来だったら見てる僕たちが考えることではない。

管理している人達が考えてやることだと思う。

仕事で言えば僕も同じだ。

管理する側だからこう言われているかもしれない。

気をつけよう。

人の振り見て我が振り直せ。

こんなことわざがあったと思う。

色々な角度から見ると本当によくこの建物を作ったなと感心してしまう。

でも人が作ったものだからいずれは崩れてしまうだろう。

もしメンテナンスをしていなかったらとっくに崩れていたかもしれない。

ここにはもしかしたらまた来るかもしれないのでカンボジア政府には頑張ってもらいたい。

内部を歩いたり外に出て写真撮ったりしていたらあっという間に空は暗くなってしまった。

そろそろホテルへ帰ろう。

つづく。

 

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