もっと北へ その4

もっと北へ

僕は食べた。

ご飯だけ。

それでもツラかった。

美味しくなかったから。

早くこの気まずい雰囲気のレストランから出たかった。

ご飯だけ食べ終わりカレーは残っている。

ほぼ手付かずだ。

会計を済ませ残っていたビールを一気に飲み干し僕は店を出た。

そしてこのままではなんか嫌な感じのままホテルに帰ることになる。

明日はアンコールトムなどを見てまわる予定だがもしタイ、バンコク行きのバスチケットが手に入ればそのまま行ってしまおうと思っていた。

近くにバーがあったので僕は入った。

地元の人というよりも外国人だらけのバーだ。

メニューもローカルは無く外国人向けのメニューだ。

僕はポテトとアンコールビールを頼みゆっくりとしていた。

しかも無料Wi-Fiがある。

ありがたい。

これからはWi-Fiの無いホテルやレストランは客が入らなくなっていくだろうな。

ネットが当たり前のようにつながらないと非常に不便な時代である。

ポテトとビールが出てきた。

ここではゆっくりと過ごせる。

さっきのレストランみたいなことは起こらないと思う。

ネットでバスの運行情報やアンコールワット周辺の見所を見ていた。

もちろん日本のニュースも見ていた。

特別変わったことなどないがクセで見てしまう。

いつもは必要なこと以外で友達と連絡は取らないがどうしても時間が余ってしまうため無駄なやりとりをしてしまう。

みんなそうなのだろう。

チャットのようなことをしているといつの間にか時間が過ぎていく。

いい時間潰しになる。

たまにはいいのかもしれないが本当はこういうのは好きではない。

少し酔ってきたところでお会計を済ましてホテルへ帰った。

自分が知らない土地に来て色々と試すのもいい経験になるな。

あらためてそう思った。

これが旅の醍醐味なのだろう。

嫌になることや苦労することが多い。

しかしそれを自分で解決していくのが楽しかった。

自分の力だけでは無く地元の人たちの協力もあってのことだ。

いろいろな人たちとの出会いに感謝している。

ホテルに戻りシャワーを浴びて寝る準備をしていた。

ホテルは繁華街の少し外にあり大音量の音楽が夜中まで聞こえてくる。

今までは気にならなかったのに今日はなぜか気になる。

疲れているはずなのに寝れない。

少しアルコールが足らないのだと思い外に出てコンビニエンスストアへ行った。

アンコールビールとチョコレートを買いホテルに戻った。

ベランダで少しゆっくりしていると外は気持ちの良い風が流れていた。

いつもホテルに戻るとエアコンを付けっぱなしにしてしまう。

この暑さの中でエアコンがあるのはありがたいが夜になれば少しだけ涼しいし風に当たるとそれだけで気持ちが良い。

部屋のエアコンを止めるわけにはいかないがしばらくこの風に当たって穏やかな気持ちで寝たいと思った。

でも大音量の音楽がそうはさせてくれない。

いつになったら寝れるのだろうか。

僕は2本目のビールを飲み終え窓を閉めてベッドに入った。

つづく。

 

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