もっと北へ その5

もっと北へ

夜中に何回か起きたがとりあえず寝れた。

あんまり寝た気はしなかったが少しでも寝れてホッとしている。

少しボーッとした後に顔を洗い歯を磨いて着替えた。

このまま出発しようと思ったが外を確認するとまだ運転手は来ていない。

そして昨日の夜シャワーを浴びたのにもかかわらず体がベトベトしている。

確かに朝エアコンは止まっていた。

少し汗をかいたのかもしれない。

シャワーを浴びてから行こう。

朝の5時30分だから時間はまだある。

ゆっくりシャワーを浴びてから着替えてフロントに鍵を返す。

そして荷物だけ預かってもらった。

その時ちょうど運転手が迎えに来てくれた。

僕はトゥクトゥクに乗る前にバンコクまでのバスチケットがあるか確認してほしいと頼んだ。

ホテルにも協力してもらったが夕方に出発するバスは満席だったので諦めてこのホテルにもう1泊することになった。

預かってもらっていたバッグをもう1度部屋に戻してから僕はアンコールトムヘ出発した。

走っている最中にチケットやお金、そしてパスポートを確認し準備は万端だった。

アンコールワットは昔から名前は知っていたがアンコールトム、タプローム、バイヨン寺院など知らないものもある。

どんな建物なのか知らないが昨日のアンコールワットを超えるものなどそうそうないだろう。

この先の人生でもうあれ以上のものには出会わないと思っていた。

しかし先ほど言ったアンコールトムは想像以上のものですでにアンコールワットを越えていてため息が出た。

昨日はまるでRPGの世界に入り込んだみたいだと思った。

ここも同じだしデザイン的にみるとアンコールトムの方がすごい。

なんなんだろうこの国は。

こんなのばかりか、すごいな。

この中に入ると笑っている女の人の顔がいっぱいある。

クメールの微笑みというらしい。

至る所にこの顔があり少し不気味だ。

 

石を削って作った芸術作品だ。

朝早かったことと少し雨が降っていることで人は比較的少ない。

カンボジアがここを推して外国人を集めるのにも訳があった。

みんなここに来て満足するのだろう。

たとえツアーでここに来てホテルや食事に不満があったとしてもここに不満をいう人は少ないと思う。

本当にすごい。

石には苔が生えているし作った当初は角張っていたはずなのに長い年月をかけて雨や風などに当たり丸くなってきている。

歴史を感じさせる建物である。

僕は長い時間座ってみたりペタペタ触ってみたりした。

アンコールトムだけで3時間はいたと思う。

1回外に出て歩いて回ってみたりいろいろな角度から眺める。

本当に不思議な建物だ。

インドの時と同じで文化の違いといえばそれまでだが日本と全然違う。

石には2つの穴が開いておりそこに棒を突っ込んで固定していたと思われる。

シンプルだが下手に変なことをするよりは物持ちがいいはずだ。

あまり日本では見ない。

木の家を作る時大抵は釘を使っている。

少なくとも僕の父親はそうしていた。

日本には湿気があり釘が錆びる。

たとえステンレスの釘を打っていたとしても劣化する。

そこが良くないのではないかと思う。

日本の家はだいたい30年でリフォームの対象となる。

自分の人生の約半分をローンを組んで大変な思いで払った後にはリフォームが待っている。

僕は専門家ではないがちょっとその人生プランには納得していない。

欧米のように1度建ててしまえば100年は持つというような家にしたいものだ。

だいたい業者の人は日本には四季がありその変化に対応できるのはやはり木製の建物ということだが色々と技術が発達した今はもっと何かあるのではないだろうか。

もしかしたら早く壊れて次の仕事が欲しいがためにそうしているのではないかと勘ぐってしまう。

本当のことはよくわからないが全てはシンプルな方が良いと思う。

ここカンボジアにある世界遺産の造りは基本的にはシンプルだ。

この時代にこんな複雑な構造を使っていたのかという箇所もあるが基本的にはシンプルに見える。

すごいの一言だ。

でも今の街並みはなんかボロいんだよな。

手抜き建設というかコストを抑えたというかシンプルとは程遠い出来栄えだ。

本当にこの国の先祖様が作ったものなのだろうか。

疑問に思いながら僕は次に行くためにトゥクトゥクに乗った。

つづく。

 

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