「フルサイズセンサーの対角長は約43mmなのでこのレンズが本物の標準レンズになります」
どこかの記事にそう書いてあった。
どこかのYouTuberもそう言っていた。
本物の標準レンズ。
ではなぜ現行販売で世界に43mmという焦点距離をしたレンズがFA43mmf1.9Limitedしかないのか?
謎だ。
基本の焦点距離は50mmだと思っている。
しかしファインダーを除いたときにちょっとだけ狭いかもしれないとも感じている。
じゃあ35mmだ。
これはちょっと広いんだよなあ。
僕の実感した感想である。
両方とも使用したこともあるし買う気になればいつでも買えるくらい各社から多く販売されている焦点距離だ。
どこのパンフレットにも「人間の見たままを切り取れる標準レンズ」のようなことが書いてある。
間違いではないと思うが少しだけ違う気がする。
見たままに近い焦点距離だと思う。
そして僕にとってはこのHD PENTAX-FA43mmf1.9Limitedレンズが見たままの標準レンズになる。
もしかしたら人によっては見え方が異なり50mmが標準レンズになる人もいるし35mmが標準レンズになる人もいるだろう。
しかし受光面の対角長を焦点距離にするなんて面白いしそれを実現して販売までできたのも素晴らしいと思う。
僕は2020年10月にある写真家YouTuberさんの生配信でコメントに「海外に撮影に行ったときに他のカメラ好きがK-1よりもFA31mmf1.8Limitedに興味津々でした。あのレンズには何かあるのでしょうか?」と入力した。
写真家YouTuberさんはこのレンズを仕事で使用したことがあるらしくリミテッド3姉妹は良く写るレンズだったという前置きから「レンズは焦点距離から作られるものが多いが中には良い写りを求めたレンズが測ってみたら結果その焦点距離になってしまったということもある」
そんなことを言っていた。
それはこのレンズに限った話ではなくレンズメーカーごとに謎の焦点距離が存在してそれは作った結果その焦点距離になったのではないかという説。
その話は興味深いし納得できた。
リミテッドレンズの開発陣が回答したわけではないのだがカメラ業界に長いこと活躍された方が言っていたので分かる気がした。
僕はどういう経緯でこのレンズが完成されて販売まで行ったのかは分からないがものづくりをしている人にとってこういうレンズはそそられます。
なんか遊び心があったり作り手が求めていたものとはちょっと違うけどいいものが出来ちゃったみたいな話。
僕は好きです。
あくまで僕の推測ですけど。
とにかくこのレンズは長い期間愛されてきて今でも現役で新品を買える。
最高ではないか。
廃盤になって中古でしか出に入らないものにも魅力はある。
でも評価され続けて今でも売れ続けているのは本当にすごいことだと思う。
このレンズ、もっと使いたくなったし色々なシチュエーションで試してみたい。
この世界の状況が少しでも改善されて自由に移動できるようになってほしい。
そしたら僕は自由だ。
旅に出よう。
※このページに載せてあるすべての写真はAKIRAが撮影しました。
※このページに載せてあるすべての写真はペンタックスK-1とHD PENTAX-FA43mmf1.9Limitedレンズを使用しました。
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