今年に入って写真に対して少し考え方を変えてみた。
今まではとにかく便利で僕みたいなカメラ技術の持ち主でもキレイでプロのような写真が撮れることを重視していた。
でも最近はそこまで忙しく写真は撮っていなくマイペースで撮影することが多くなってきた。
少し余裕が出てきたのかシャッターチャンスを絶対逃したくないというようなことはなく撮りたいものを自分の気分にまかせて撮るスタイル。
この時僕はライカという得体のしれないカメラに興味を持っていてここ最近はレンジファインダーの仕組みを勉強していた。
勉強した結果は買って使ってみなくては分からないという買うことを前提とした答えを自分で出していた。
調べてみると今のM10やM11あたりはかなり便利になっているということでマップカメラの中古や新品を調べていた。
その時にM10の前はどんなカメラが出ていたのだろうと気になりM9とM8というデジタルに変わった時のモデルが気になった。
特に僕が欲しいと思ったのがM9でその中でもM9-Pという控えめなデザインのモデルだった。
フルサイズセンサーを搭載していてもう今は生産されていないCCDということもあり今のモデルより特徴のある色が出るのではないかと思った。
しかしここで調べるともうすでに中古は数が少なくもしあったとしてもCCDセンサーの剥離問題を抱えたモデルしか出てこない。
探すこと約一か月でマップカメラにM9-Pのブラックペイントでセンサー交換済のモデルが出てきた。
僕は1時間に1回くらい同じサイトを調べていたから掲載されてからすぐに購入した。
掲載した店員さんも驚いていたかもしれない。
だいたい1週間くらいして僕の手元に届いた。
その間に僕はフォクトレンダーのNOKTON 40mm f1.4を用意しておきすぐ撮影できるようにした。
1ヶ月後には仕事で東京に行き僕はズミクロン50mm f2.0を買った。
写真を趣味にしてからずっとライカというメーカーだけは知っていたもののペンタックスを選び撮影を楽しんでいたがここにきてライカを手にした。
僕にとっては憧れでもないただのライカM9-Pとズミクロン50mm f2.0。
撮影してみて分かったがレンジファインダーカメラは難しい。
もし最初のカメラがライカだったなら写真を趣味にはしていないと思う。
それくらい難しく奥の深いカメラだと思う。
でもいい写真だなと思うものはやはり独特な発色をしていて買ってよかったなとも思うようになった。
今のところは出番も少なく気持ちが乗った休日という限定された時間でしか使っていませんがこの独特な発色を持っているCCDセンサーが壊れてしまうまでは付き合っていきたいと思うしレンズは一生モノだと思う。
いろいろなレビューやブログを拝見させていただきましたがやはりライカM9-Pに特別なものを感じてしまう人は少なからずいるみたいです。
僕もその一人ですが機会があればライカM10やM11も使ってみたいと思います。
今はコロナ禍で世界を旅は出来ないけどいずれ自由な移動が出来ると信じてこのライカでの自分なりの撮影スタイルを見つけておきたいと思います。
よくカメラ撮影から一時期遠ざかったとかいう人がいますけど僕はまだその時期がなく34歳から始めた趣味を8年間辞めずに続けられているのはやっぱり合っていたのかなというのがあるし、もし僕が一時期写真から遠ざかってしまったら50近くになっちゃうんじゃないかな。
M9-Pを使い始めて分かったことは今のあまりにも写りすぎるカメラと昔のフィルムカメラの間のような感覚があり1800万画素がちょうどよい感じだと思ってきた。
今の高画素機全盛時代にモノ申す訳ではないけど低画素やフィルムカメラのような画素という境界線がないものも全然問題なくむしろ新しく感じた。
少しカメラへの向き合い方が変わっていくような気がしている。
ライカM9-Pもフィルムカメラも正直不便である。
不便を楽しむのもいいではないか。
僕はこれから仕事で中国へ行くことになっている。
中国国内はコロナで大変なことになっているみたいだが出来るだけ撮影して残しておきたいと思う。
ライカ最高といえるその時まで僕は撮影し続ける。
※このページの写真はAKIRA YOSHIZAWAが撮影しました。
※このページの写真はライカM9-Pで撮影して撮って出しのJPEGです。
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