2021年5月1日にHDペンタックスFA43mmf1.9Limitedを購入しました。
購入初日に群馬県にある実家から隣町まで移動して撮影したレビューは別記事にてご覧いただけます。
現在2021年6月21日。
購入してから約2ヶ月が経過しようとしています。
この間に僕は住居先であるフィリピン、マニラに戻って休日に撮影を繰り返してます。
やはりこのレンズ、ただものではなかった。
見た感じはちょっと古そうだけど今でも現役で使えるレンズ。
悪く言うと中途半端。
レンズ設計はフィルム時代だし今のデジタル全盛期に使用して解像感や使い勝手は大丈夫なのだろうか?
そんな印象。
でもリニューアル前のレビューを見てみると何故だか写りに関しては絶賛の嵐。
「このレンズでしか出せない画がある」
「このレンズにもっと早く出会いたかった」
「このリミテッドレンズは最高の標準レンズ」
などなど。
コンパクトで作りがいいのは見た感じで分かるが古い設計のレンズが最新設計のレンズにかなうわけないじゃないか。
僕はそう思った。
しかし、ペンタックスユーザーがみんな持ってて良かったという感想をお世辞でも述べていることに関しては僕自身使ってみないと分からないということで日本に一時帰国するタイミングに合わせて購入しました。
感想を言います。
「買って良かった」
「舐めてた」
出てきた写真の写りがいいのは背面モニターを見て分かったが部屋に帰ってパソコンで確認してみると独特の雰囲気というかいつもとは違う印象を持った写真が撮れている。
今まで使っていたレンズが悪いわけではないが自分はこういう写真を撮るんだ、撮れるんだという新しい何かを発見できた気がする。
解像感に関しても最新設計のレンズにはかなわないかもしれないがよく写っている方だ。
相当大きいサイズまで伸ばすことを前提としなければ全然問題ないだろう。
撮った写真もそうだが撮っている最中が何よりも楽しかった。
ペンタックスK-1に付けて散歩して撮りたいと思った時に撮る。
さすがにGRのように速射性はないが画角が優秀なのである。
撮りたいと思った時にファインダーを覗くと僕が見ていた景色がそのままファインダーに出ている。
自分が立っている位置から見た景色とほぼ変わらない画角なのだ。
このHDペンタックスFA43mmf1.9Limitedは最高の標準レンズ。
それは間違いなかった。
自分がその時に何か距離的なものを計算してない楽な気持ちでシャッターを押しているのでリラックスした状態なのが撮った写真にも出ている。
多分カメラ側も必要最低限の設定しかしていないからいいなって思ったものを何も考えずに撮るだけ。
そういうカメラはいっぱいあるけど自分が見ている景色と同じものが出てくるのには本当に驚いたし何よりも使いやすい。
43mmという画角がどういう経緯で開発されたのかは分からないけど意図的にこのような画角を作ったとしたらやり手だなと思った。
とにかく自然体で写真を撮るのにいいレンズ。
しかもこれだけ小さいのだからバッグに入れるのに躊躇はしない。
なんとなくだけど色々な画角で撮った後にこの43mmに戻ってくるかもしれない。
とんでもなくすごい写真が撮れるわけではない。
人間の目には見れなかったであろうという物体を残すわけでもない。
ただ、そこにいた等身大の自分が見た景色をそのまま写すだけ。
これはもしかしたらかなりいいレンズかもしれない。
この小さくて設計の古いレンズにはこの価格以上のものを僕に与えてくれるのかもしれない。
買って良かったってみんなが言うけど僕も同じ感想だ。
普遍的に表現できてしまうけど唯一のレンズとはこのことだ。
ずっとお世話になるだろうな。
設計されてから約20年でリニューアルか。
じゃあ次のリニューアルも20年後かな。
それまでの相棒ができた。
※このページに載せてあるすべての写真はAKIRAが撮影しました。
※このページに載せてあるすべての写真はペンタックスK-1とHDペンタックスFA43mmf1.9Limitedで撮影しました。
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