Leica M9-Pで撮る溧阳 その1

カメラ・写真

僕は中国の蘇州という上海に近い場所で働いている。

2022年6月15日に中国に入国し杭州のホテルで隔離14日間過ごし蘇州に来た。

ここで新しい生活が始まると思っていた。

しかし、そんなに僕の人生は上手くいかず生活して1ヶ月もしないうちに溧阳という田舎に長期出張となった。

ここは僕が住んでいる蘇州の呉江よりももっと田舎で仕事とホテルへの行き返り以外何も面白いことなどない。

毎日の外食は本格中華が300円から500円程で楽しめて昼食と夕食が唯一の楽しみくらいだ。

僕はこの街に3ヶ月間滞在することとなりたまにの休日は外に出て写真を撮っていた。

今回持ってきたのはライカのM9-Pというコダック製CCDフルサイズセンサーを搭載した独特の発色をするカメラだ。

レンズは中国に来る前にマップカメラで購入した新品のズミクロン50㎜ f2.0だ。

日本ではあまり撮影する時間がなく中国で本格的に使うようになった。

デジタル一眼レフカメラから写真撮影を始めた僕にとってこのライカは非常に難しい存在だ。

今まで撮影してきた写真はいろいろな人に良い写真だねとか海外のコンテストにノミネートや佳作をもらえるようにまでなった。

しかしライカを使ってから写真が分からなくなってしまった。

ライカで撮影するようになって写真が下手になってしまった気分だ。

どこかの誰かが言っていた「ライカで撮った写真はとにかくよく見えるものだ。」と。

は?

何を言っているのだ?

どんなカメラで撮ってもどんなレンズで撮ってもデジタルでもフィルムでも良い写真は良いしダメな写真はダメなのだ。

どんなにパソコンでダメな写真にお化粧してもダメなのだ。

何が悪いのかは分かっている。

今までの僕はカメラの性能に依存してきたのだ。

撮るということに対しては迷わずシャッターが切れていたがライカM9-Pにしてから撮影前にやることが多くありシャッターを切る際にも「本当にこれで大丈夫かな?」と自分に疑問を抱いたまま撮影している。

そんな写真に良い写真など1枚もない。

少し自分の写真が嫌いになっている。

でも1つだけ収穫があった。

それは発色だ。

今まで見たことのない濃い発色だ。

特に原色に対して強いのだ。

この発色で自分の思い通りの撮影が出来れば今までの自分を変えることが出来てもう一度コンテストなどで戦えるようになる気がする。

出張中はとにかくカメラと向き合いじっくりと撮影するスタイルに変えて考えながら写真を撮ろうと思う。

もちろんこの出張は仕事で来ているのでそのことも忘れずにいようと思う。

※このページの写真はすべてLeica M9-P ズミクロン50mmf2.0で撮影しました。

※このページの写真はすべてAKIRA YOSHIZAWAが撮影しました。

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